忍者ブログ
geass企画部屋。 期間限定で遊びます。
[19]  [18]  [17]  [16]  [15]  [12]  [10]  [11]  [9]  [8]  [7
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


ゆつきです、こんばんは。
今週も…も、もう…お腹いっぱいです。来週が怖い。

現代パロ続き書きたい!他にも思いついてるネタやりたい!
でもまず原稿が…!ということで、仕事で外に出る以外は引きこもって原稿中です(泣)
ということで、申し訳ありませんがもう少々お待ちください(><)
繋ぎにもなりませんが、流れに乗って(?)ソートやってみた。
すごい納得(笑)苦手なキャラがかなり下位にいて、そこも激しく納得(苦笑)
スザルル小話と一緒に続きに押し込んでおきますね!





順位にことごとく納得できすぎて笑える!
以下、大好き1位2位のお二人で夏の一コマ小話。





「うっわ、暑!君の部屋、尋常じゃない暑さだけど何かあったの!?」
部屋に入ってくるなり暑い暑いと連呼するスザクを見て、またすぐに視線を天井に戻す。
「これじゃ外の方が涼しいんじゃない?」
動く気力もなくベッドに沈んでいる俺の傍に来て、スザクはジャケットを脱ぎながら腰を下ろした。
「週の頭から空調が故障しているんだ。時期柄忙しいらしくてな、修理にくるのは早くても明日の夜だと言って、いた…はぁ」
喋ることすら暑く感じて、大きく息を吐く。俺を覗き込むスザクが苦笑しているのが分かったが、紅茶をいれてやる気力もなかった。
「冷蔵庫に、作り置きのアイスティーが入ってる。すまないが、自分で入れて飲んでくれ」
「うん、君もいる?」
頷いて返すと、スザクが了解と言って立ち上がる。
窓を全開にしているにもかかわらず、風はほとんどない。ただじっとしている間にも、だらだらと汗が滲んでは皮膚の上を流れてシーツにしみを作っていくのが分かった。
「はい、君の分」
にっこりと笑って差し出されたグラスにもすでに水滴が浮かんでいる。上半身を起こしてそれを受け取り、口を付けた。
「日本は四季も美しく好きだが、夏だけは苦手だ。この湿気…どうにかならないのか」
「昔っから暑いの苦手だもんね、ルルーシュは。でもあの蔵よりは風通しもよくていいんじゃない?」
蔵と聞いて、7年前の記憶がよみがえった。
初めて経験する日本の夏の湿気に、それこそ蒸されて溶けて死んでしまうのではないかと本気で心配したのを覚えている。ブリタニアとは暑さの種類が違いすぎた。それを見かねたスザクが実家から余っているからと扇風機と団扇を持って来てくれたが、後にそれは彼の部屋にあったものだと聞き、くすぐったい思いをしたものだ。
「そうだな、あれに比べればいい方か。でも、扇風機は惜しいな。あれは涼しかった」
子供っぽくて恥ずかしいと思いつつも、スザクが扇風機に向かって「あー」と声を出すのが面白そうで少しだけ羨ましかった。あの頃の自分は結局嫌だと言って最後までしなかったけれども、今もしまた機会があればしてもいいと思う。
「そういう笑顔、やっぱり反則だと思うんだけど……」
ぼそぼそと呟くスザクの言葉が聞き取れず、なんだと聞き返すと「なんでもない!」と顔を逸らされてしまった。一気にグラスをあおって、ガリガリと氷まで噛んでいる。
「しかし、本当に暑いな…お前は相変わらずそうでもなさそうだが」
「そんなことないよ、普通に暑い。ほら、汗だってかいてる」
ぺた、と頬に手を当てられる。どちらかといえば体温の高いスザクの手を、なぜか一瞬冷たく感じて目を閉じる。触れ合っているうち、重なった部分からじんわりと熱が生まれてきた。
他人の体温など好き好んで感じようとは思わないが、スザクだけは例外なのはなぜなのか。スザクと再会してこんな関係になってから常に抱いている疑問だが、未だに答えは出ていない。
結局、それはスザクがスザクだからなのだろう。
「最近よくクマ作って寝不足みたいだったし、夏バテじゃないかって心配してたけどクーラーが故障してたからだったんだね」
「ああ、寝ても暑くて何度も目が覚めてしまうからな」
厄介なことだ、と再びベッドに沈んだ。グラスをスザクに渡し、目を瞑っていると、不意に目蓋の裏が暗くなった気がして目を開ける。
「僕にいい考えがあるよ、ルルーシュ」
そこには、にっこりと笑うスザクの顔があった。触れそうなほどの至近距離。頭の両側に腕が置かれ、気付けば足もスザクのそれによってがっしりと固定されている。
逃げ場が、ない。
「い、いや、スザク!大丈夫だ気持ちだけありがたく貰って」
「暑いときはそれを忘れるくらい暑くなることすればいいと思うんだよね」
最後まで人の話も聞かずに、ますます笑みを深くするスザク。
忌々しいことに、俺はこういうときのスザクが本気だということを知っている。こんな学習など、したくはなかった!
「ね、ルルーシュ。…気持ちよくしてあげるからね」
欲に濡れた翡翠が近づいて、視界を覆う。シャツの裾から入ってきた熱い手が腹を撫で上げてきた。
「ぁ、スザ…んんっ」
昔からこうだ。結局スザクのすることを許してしまう。
甘やかしすぎだと反省しながら、目を瞑った。


…ああ、降参だ。
(あいしてるよ、スザク)
PR


この記事にコメントする
name
title
color
mail
URL
comment
PASS   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー 
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30


現在お礼5種
フリーエリア 
最新コメント 
最新記事 
最新トラックバック 
プロフィール 
HN:
澤村ゆつき・天瀬澪
性別:
非公開
バーコード 
ブログ内検索 
カウンター 
アクセス解析 


忍者ブログ [PR]