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5日が過ぎてしま・・・っ た!!!
読んで字のごとく、忙殺されておりました・・・!通勤中にちまちま打っていたルルーシュおめでとう小説もまだ途中な件……ご、ごめんルル!!(涙目)休みの間にどうにかアップしたい所存です!
澪っちが拍手にコメント返しててくれてちょっとビックリ&笑ってしまいました!(笑)ありがとう(爆笑)コメントくださった方もありがとうございました!感謝感謝ですv

※※7日追記※※
ルルーシュ誕生日おめでとうSS追加!続きから読めます!遅くなってごめんねルルーシュ!(><)




現代パラレル
戦争は起きましたが解決、ギアスはありません。2人は7年ぶりに再会しました(ここは原作と一緒)スザクは戦争の際のいざこざで実家と折り合いが悪くなり一人暮らし。超人的な身体能力を買われ、軍でデヴァイサーのバイトをしています(軍属ではなく一般人)。ルルーシュは日本に留学中。ナナリーも一緒です。

ではどうぞ。










 憧れのクリスマスがあるんだ。







 日本に元々あった文化ではないのに、すっかり自分のうちに取り込んで、気付けば独自の風習まで加えてしまっている。
 目の前に迫ったクリスマスについて、なんだかんだ言って日本人ってたくましいよなぁなんてぼんやりと考えていたら、突然頭にぽかんと何かが当てられた。
 振り返ると、呆れたような少し怒ったような顔のルルーシュが電飾の束を抱えて腕を組んでいた。
「何をぼけっとしてるんだ、スザク。まだ片面しか終わってないんだぞ」
 そう言って僕の背後を見上げる。ルルーシュの視線を追えば、天井まで届きそうなほど大きなもみの木が飾り付けられるのを待つように佇んでいた。
 前面にだけリースや雪に見立てた綿、サンタやトナカイにプレゼントの形をした色とりどりのオーナメントが飾られている。
「まぁお前も仕事明けで疲れてるとは思うが、このクリスマスツリー担当は俺達だけなんだ。頼りにしてるぞ、スザク」
「うん、ごめんね、ルルーシュ。頑張ろう」
 再び二人で巨大もみの木に向き直る。
 ルルーシュは隣で「何でこの大きさに二人なんだ」とかなんとかぶつぶつ言っているのが聞こえたけど、心なしか少し気分は良さそうだ。それに気づいて思わず笑ってしまいそうになったけど、指摘したら絶対拗ねるだろう。だから、ナナリーが喜ぶから仕方ないっていうルルーシュのポーズに付き合うことにした。



 あったりなかったりと不規則だった軍の仕事が、珍しく忙しかった。ロイドさんの思い付いた新しい仮説に必要なデータを集めるために、今朝まで軍の施設で缶詰になっていたからだ。
 一週間ぶりに登校した僕に、ルルーシュは苦虫を噛み潰したような顔で「会長がまた…」と大きなため息をはいてみせた。みなまでいうな、分かってるぞって顔をしたリヴァルが女性陣に引きずるように連れられて街に買い出しへ行くのを見送って、今に至る。
「でも、なんだか楽しいね。こんなことしたの初めてだよ、僕」
 適当な大きさに綿をちぎって枝の上に乗せつつ、たまに一歩引いて全体のバランスを見る。細々としたオーナメントを飾っていたルルーシュが、そうかと言って頷いた。
「家は神社だったからもちろんこんなことしなかったし、戦時中もそれどころじゃなかったしなぁ。あ、でも時期になると軍の食堂に小さな出来合いのやつが飾られるか」
 ルルーシュの表情がほんの少し曇った。ルルーシュは僕が軍に関わるのを嫌がっている。家の事情だとか、そういうところを理解して何も言わないでいてくれるだけだ。
 また考えずにしゃべってしまった。気分を悪くしたかなと慌てて言葉を繋げる。
「えーと、あ!ねぇルルーシュ、リナリーへのプレゼントは決まった?」
 ちょっとあからさまだったかもしれない僕の話の逸らし方に、きょとんと瞬きする。それでも意図を汲んでくれたのか、仕方ない奴だなとでも言いそうな顔で微笑った後、最愛の妹の名前にルルーシュの表情が優しく崩れた。
「いや、実はまだ悩んでいるんだ。いくつか候補はあるんだが…そういうお前こそ決まったのか?」
「僕もまだ。女の子の喜びそうなものって難しいよね。考えれば考えるだけぐるぐるしちゃって」
 そう言うと、目の前でルルーシュは目を見開いて「意外だ」と呟いた。
「えぇ?どういう意味、それ」
 ルルーシュの表情はただ純粋に驚いてる顔で、いつもの皮肉混じりの笑みですらない。だからこそ彼が本気でそう思っているのが分かって、複雑すぎる感情がもやもやと湧き上がってきた。
「……君が僕のことどんな風に思ってるのか分かった気がするよ、ルルーシュ」
「いやっ!!ち、違うぞスザク!そういう意味じゃなくてだな!」
 手にしていた綿を握り締めながら、慌ててルルーシュが身を乗り出してきた。
「風の、そうだ、風の噂で耳にして!決してお前のことを女性にだらしないなどと考えているわけではないぞ!?ただ、そのだな、お前がそんなことを言うのが意外だっただけで」
 必死にフォローしようとしているのは分かるけど、言えば言うほど僕のダメージが増えていく気がする。悪意があるわけじゃないのは分かったから、僕は苦笑するに止めた。荒れてた時期にあんまり褒められたことじゃないことをしてたのは紛れもない事実だし。
「いいよ、大丈夫。分かってるよ。…色々」
 苦笑しながらそう返せば、安心したような納得できないような微妙な顔をして、ルルーシュは「そうか」と頷いた。
「プレゼントっていえばさ、ルルーシュのうちではあった?ほら、よく映画とか絵本とかである、大きなもみの木に大きな暖炉とプレゼントの山」
 日本じゃまず見られないような光景。自分で経験したこともないくせに、クリスマスと言われて想像するのがそんな光景だ。最も自分自身で経験したことがないからこそなのかもしれないけど。
「お前のいうものと全く一緒かどうかは分からないが、確かにあったな。時期になればメイド達がツリーを用意して、クリスマスの朝は母上や兄妹からプレゼントやカードが届いていた」
 懐かしそうに目を細めるルルーシュは幸せそうに見えた。相変わらず父親とは折り合いが悪いようだけど、家族思いのルルーシュにとってマリアンヌ様やリナリーはもちろん、たくさんいるという兄弟達もかけがえのない存在なんだと知っている。
「いいね、なんか憧れるなぁ、そういうの」
「そういうものか?日本人にとっては馴染みのない光景だろう?日本人にはプレゼントとケーキが定番じゃないか」
「まぁ否定はしないけどね。でも、なんかいいじゃない。あったかい感じがする。暖かい部屋にたくさんのプレゼントに笑顔いっぱいの家族団らんって」
 僕は多分、そういう絵に描いたような幸せな家庭というものに強い憧れを持ってるんだろう。自分の生まれ育った家庭や環境が不幸だとは全く思わないけど、将来自分が築く家庭がそういうものだったらいいなと心の底から思う。
 ルルーシュはそんな僕を見てひどく優しい顔をして微笑んだ。彼が懐に入れた人間にしか見せない素の顔は、いつ見ても破壊力抜群だ。
「ルルーシュってさ…ほんとに反則だよね」
「なにか言ったか?」
 不思議そうに首を傾けるルルーシュの指先に触れる。白くて少しだけ体温の低い皮膚がすぐに僕の体温に馴染むのが気持ちいいといつも思う。
「こんなに可愛い恋人、ほんとに僕のでいいのかなって思って」
 ルルーシュが実はちょっと胡散臭いと思ってる笑顔で微笑めば、一瞬で首元まで真っ赤に染めたルルーシュが目の前で金魚みたいに口をぱくぱく開閉させた。
「なっ、なっ、お前…っ!」
「ねぇ、ルルーシュ。抱っこさせてよ」
 掴んでいた指先を離して両手を広げる。
「スザク!?」
 少し裏返った声でルルーシュが僕の名前を叫んだ。でもそこに咎める色はない。きょろきょろと目を左右に泳がせて、また僕を見つめて項垂れる。ただ恥ずかしがってるだけだと知ってるから、やめてはあげない。
「おいで、ルルーシュ」
 広げた両手をもう一度ふわりと揺らせば、ルルーシュは泣き出しそうなくらい顔を赤くして小さく頷いた。
 まだ周囲が気になるのか、ちらっと視線だけで僕の後ろのドアを見て、それでも僕の腕のなかに大人しく納まってくれる。
 天にも届きそうなほど高いプライドを持つ彼が僕にだけ見せてくれるこの一面を、僕は何よりも愛おしく思っているんだけど、まだ直接言ったことはない。今度ちゃんと言ってみよう。
「大好きだよ。大好き、ルルーシュ」
「………何度も言うな。一度言えば聞こえている」
 蚊が鳴くみたいな声で、ルルーシュが呟く。耳元に触れる息がくすぐったかったけど、それよりもなによりも腕のなかにある体温が幸せすぎて笑うどころか泣きそうだ。
「いつかまたちゃんと言うけど、我慢できないから言わせてね。大好きだよ。ずっと一緒にいて、僕の傍で笑ってて。…ほんとに、ほんとに、大好きだよ」
 額を合わせて、深い紫紺を見つめて囁く。綺麗な宝石が、頷くみたいにゆっくりと揺れた。






 憧れのクリスマスがあるんだ。
 隣に君がいて、2人で笑っていて、プレゼントを贈りあう。
 一緒にケーキを食べて、来年も一緒にクリスマスを過ごそうって約束をする。
 それから手をつないで、君が大好きだよって伝えるんだ。
 君は絶対恥ずかしがるから、もしかしたら同じ言葉を返してもらうのは難しいかもしれない。
 だけど、いつもみたいに仕方ないなって微笑ってくれたら、僕には伝わるから。

 大好きだよ、ルルーシュ。


 いつまでも、いつまでも、一緒に。


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