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こんばんは、澤村ゆつきです。
下で言ってたSSの冒頭部分(と言っても続いたりはしませんが)のSSを投下ー☆年末におでん屋設定で書いたら思いの他楽しかったので、この話自体が続きっぽくなってます。というかまんま続き。ちなみに前作はこちら

今日友人に会って11日の地図を貰ってきました!その子はゲームで参加する子なので、2号館以外は必要ないそうです。マジで嬉しい!!配置が知りたかったの!帰りにコピーしてくるのを忘れたので朝になったらコンビニに間違えた時用の予備をコピーしに行かねば!やる気満々です!
ということで、引き続き11日一緒に買い物で共闘してくださる方を募集してます!恥ずかしげもなく!(いや、ほんとは恥ずかしいけれども!)
一緒に手分けして買い物しましょう!ぜひ!

SSはいつものごとく、続きに押し込んであります。





 はしゃぎ疲れて除夜の鐘を聞き終わると同時に寝入ってしまったナナリーを自室に寝かせ居間に戻ると、真剣な顔で机の上のみかんを見つめているスザクが目に入った。
 カウントダウンまではナナリーと一緒になってはしゃいでいたくせに、ナナリーが寝てしまってからは打って変わって黙りこくっている。
 こいつが俺が戻ったことに気付いていないはずがないのに、何の変哲もないただのみかんから視線も外さずにぼそりと「おかえり」と言うだけだ。
「スザク、みかんは見るものではなく、食べるものだぞ。それだって俺が直接市場に出向いて買ってきた一級品だ。見ている暇があるなら剥いて食べろ」
 呆れながら炬燵に座り込む。そうすると、やっとズサクがのろのろと顔を上げた。
「……ルルーシュはさぁ、女運悪いよね」
 新年が明けたばかりだというのに、縁起の悪い言葉を真顔で言ってくる。目の前の幼馴染みの神経を改めて疑っていると、スザクが少しだけ声を大きくして同じ言葉を再び口にした。
「一度言えば聞こえている。女運ならお前だって似たりよったりだろう。基本的に相手は途切れないがいつも長く続かないのはどこの誰だ」
 俺は女性ではないから異性から見るスザクにどんな魅力があるかは分からないが、スザクが交際相手に不自由しているのを見たことがない。いちいち誰と付き合って誰と別れたなんて言ったり言われたりすることはなかったが、見るたびに違う恋人を連れていたということもあった。お盛んなことだと学生の頃から呆れ半分感心半分で見ていたが、本人に直接言ったことはない。親しき仲にも礼儀ありだ。
「童貞の君に言われたくないよ」
「…なっ!なんてことを言うんだ!はしたない!ナナリーの耳に入ったらどうする!」
 咄嗟に目の前に転がっていたみかんを一つ投げつけたが、案の定(と言うのも癪だが)難なくキャッチされ、ますます腹が立った。
「キャッチするな!せめて避けろ!」
「むちゃくちゃだな。リナリーは上で寝てるんだから大丈夫だよ」
「そういう問題じゃない!何なんだ、お前は新年早々俺に喧嘩を売っているのか!?」
 思わず炬燵布団を力一杯叩く。机を叩かなかったのはナナリーの睡眠を妨害する可能性を鑑みてのことだ。騒音を出さないためであって、決して俺がスザクに甘いということではない。
「売ってないよ。勝手に買わないでくれる?だから、そういうことじゃなくてさ。ちょっとは自覚持ってもらいたいなってことだよ」
 キャッチしたみかんを机の上に置くと、スザクはよっこいしょと言いながら俺の真横に移ってきた。元々サイズの小さい炬燵に成人の男が2人並んで座るのは無理だと悟ったのか、面倒そうに眉を寄せて、あろうことか俺を背後から抱えるように座る。
「ば、馬鹿者!何の真似だ!」
 放せと喚くと、痛みを覚えるほどの力で抱き込まれて思わず息を飲む。相変わらずの馬鹿力には辟易するしかない。思えばスザクと会話が噛み合わないことなど、今に始まったことではないのだ。
「……くそ、勝手にしろ」
 開き直って体から力を抜いてスザクにもたれかかる。そうすると、やっと満足そうにスザクが表情を崩すのが分かった。
「家を出てふらふらしてる間に忘れちゃったみたいだから、もう一回言って今度こそちゃんと覚えておいてもらわないと」
 物覚えの悪い子供を諭すような穏やかな声音。だが、幸か不幸か(この場合十中八九後者だ!)俺はスザクがこんな声を出すときはこの上ないほど不機嫌になっている証拠だと既に知っている。
 下手に刺激しないようにと沈黙を貫いていると、先程よりトーンの低くなった声で「だんまり?」と耳元で呟かれ、思わず冷たいものが背中を伝った。
「高校の卒業式で、僕が言ったこと覚えてる?」
 不意に耳朶を食まれて、肩が揺れる。くつりと面白そうにスザクが笑う気配が伝わってきた。
「君が好きだって」
 忘れられるものなら忘れたい!そう叫びそうになるのを懸命に堪えて首を縦に振った。
 卒業式後にうちに押しかけ、スザクはなぜか俺の部屋に入るなり鍵をかけた。そして訝しがる俺に向かって、あからさまに表情を不機嫌に歪めたまま「君を見てるとムラムラする。抱いてみてもいい?」と告げてきたのだ。
 俺に言わせればあれはどう好意的に解釈しても告白などと呼べるものではないが、スザクにとってあれは正真正銘愛の告白らしい。俺の考えていた36通りのどのパターンにも当てはまらない、予想の遥か斜め上を行くスザクの告白に意識を一瞬でも飛ばしたのが敗因だ。ようやく脳に動きが戻ったときには既に全裸に剥かれ、力でスザクに敵うはずのない俺はそのまま最後までいいようにされてしまった。一生知らないでいいことまで知ってしまったのだ。
「妹だけじゃなくて恋人まで長い間放りっぱなしで、連絡の一つもない。電話をかけても出ないしメールもまともに返さない。甲斐性なさすぎだよ、ルルーシュ」
 誰が誰の恋人だ!ああ、そう叫べたらどんなにすっきりするだろう。けれど、俺は自分の身が惜しかった。不本意と言えば多少は不本意だが、おでん屋を手伝うと決めた以上俺にも野望がある。ナナリーの言うように、おでんで世界をこの手にするのだ。俺にとっては赤子の手を捻るより簡単だ。半年と待たず攻略してやる!ふはははは!
「ちょっとルルーシュ。聞いてるの?」
「うるさい。俺は今全力で現実逃避をしているんだ。空気を読め!顔が近い!」
 いつの間にか至近距離まで迫っていた栗色の頭を懸命に押し返す。一瞬スザクの腕から力が抜けた。逃げ出そうと腰を浮かせたその瞬間に視界が反転し、視界いっぱいに少しくすんだ白の天井が映る。
「スザ、ク?何を…」
「それを聞くの、ルルーシュ。愚問だね」
 にっこりと微笑まれて、今度こそ背筋が凍った。
 着ているニットの裾からひんやりとした空気が入り込み、一拍遅れて熱い手が横腹を撫でる。
「…ッ、ぅ」
「相変わらず敏感だけど、浮気してなかったか今から体に直接聞くから。年も明けたし、慣習に則って秘め始めにもなるからいいよね」
 有無を言わせない笑顔で微笑まれて、ぶつけたかった言葉が喉につかえた。何がどういいんだというかそもそも俺の同意など始めから得る気がないだろう、と怒鳴ってやりたかったはずが、口をぱくぱくとさせて結局はぁぁと溜息を大袈裟に吐き出すだけで終わってしまう。そんな俺の様子を見て、スザクがさっきとは違う、純粋に、本当に嬉しいんだという顔で笑うから、今度こそ心の底から諦めてスザクの頭に手を伸ばした。
 まだ僅かに幼さを残した顔立ち。見慣れた翡翠に、じわりと生々しい欲の色が滲む。これだ。普通に、ごく普通に幼馴染みとして過ごしていれば、俺が一生知らずにすんでいたもの。
「……ケダモノ」
「君専用のね」
 鼻で笑ってやりたかったのに、返事を返す間もなく唇を塞がれて間抜けな吐息だけが漏れた。



 目が覚めたとき、万一気が向くようなことがあればあの日の返事をしてやってもいい。

 次第に解けていく思考のなかでそんなことを考えるくらいには、俺もすっかり絆されてしまっているのがこの上なく癪に障るがな。







結局ただの馬鹿っぷる!


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