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近所の古本屋でにゅーたいぷを発見→購入してしまった勢いでろまんすも買ってしまったゆつきです、こんばんは\(^р^)/後悔はしていない!
にゅーたいぷの小説、読んでまた泣いてしまった。なんて愛おしい夢だろう。ルルーシュに、あの世界をあげたかった。ろまんすは…あの見開きのために買いました!(笑)スザクのハレンチな手に釘付けですよ!

私はアニメ本編はルル死亡派です。C.C.との契約を反故にするのもルルらしくないかなとは思いつつ、ルルのキャラソンにある「命限りあるから
賭ける値打ちがある」ってのが。そうなるとスザクがコード持ちなのか?永遠って言ってたしなぁ…と、考えつつも深く考えてこねくり回すのは私の楽しみ方じゃないのでそれは澪さんに任せます(笑)
死亡派とは言っても、やっぱりそれじゃ寂しい!ので、生存話も大好き!!オタクとは素敵な生き物ですなぁ(笑)

「ふゆのこいびと」、通勤途中で思いついたネタです。ルルって冬っぽいなーとか思ってネタを考えてたんですが、よく考えたらテクノ○マタ先生の御本のアレですね!持ってるのに思い出すのに時間かかってすみません!(汗)ということで、草の冠~パロです。年末に帰省したらちゃんと読み返そう。







雪深く冬の長い町へと越して初めて迎えた晩秋に、スザクはルルーシュに出会った。



ふゆのこいびと-1-




「今日も一段と冷えるね。寒くない?」
庭に積もった真白の雪を隅へ掻き分けながら、スザクは庭の中央に立つ白木蓮の木を振り返った。
「寒いはずないだろう。俺は冬だぞ」
枝に腰掛けたルルーシュが呆れたように肩をすくめてスザクに言葉を返す。するとスザクはああ、と呟いて少しだけ決まり悪そうに頭をかいた。
「そうだよね、君の季節だもんね。寒いのは僕だけかぁ」
「人間だからな、仕方ない」
ルルーシュはするりと庭に降り立つと、寒さで赤くなったスザクの頬を両手で挟んだ。
南で生まれ育ったというスザクは基本的に寒さに弱い。インナーを何枚も着込み、分厚いダウンジャケットを着た上にマフラーをぐるぐる巻きにし、毛糸の帽子を目深に被っている。
対して、ルルーシュは紺の紬に深い藍色の羽織を来ているだけで、特に目立った防寒具は身につけていない。
「身軽でいいなぁ」
スザクは心底羨ましそうに、ルルーシュの手を上から包んで嬉しそうに笑った。


 * * * * *



幼い頃に志した夢を叶えるため、スザクは住み慣れた町を後にこの町へやってきた。高校の卒業式を終えたその足で夜行列車に乗り、約1日をかけて辿り着いたこの町へ来て次の春で3年目になる。
父親には最後まで反対されたが、「勝手にしろ」という言葉と共に母親を通して渡された手紙に、スザクは自分の夢への理解を感じている。その手紙には、祖父の残した枢木名義の一戸建てがスザクの通う大学の近くにあるということと、使いたければ勝手に使えということが簡潔に書かれていた。ゆっくりと夜の中を進む列車の中で、頑固で不器用な父が初めて見せた父親らしさをありがたく噛み締めたのを、スザクはよく覚えている。
手紙に同封されていた地図を頼りに辿り着いたのは、築50年を超える純和風の日本家屋だった。「枢木」と彫られたヒノキの表札をなぞると、スザクは深々と頭を下げた。
「これから、どうぞよろしくお願いします!」
日の高いうちに掃除を済ませてしまおうと、バケツと雑巾を持って家中を磨いてまわっているとき、スザクはふと庭に凛と立つ木蓮の木に気付いた。
「うわぁ…。白木蓮だ…」
思わず声を漏らして見入ってしまうほど、立派な白木蓮の木。春を迎え、今を盛りと天を目指すように咲き誇っている。スザクは手にしていた物を傍に置くと、木に近づきその幹を撫でた。
「幹も綺麗。花も優しい白色なのに、眩しいくらいだ。……嬉しいな、何かプレゼントでも貰ったみたいだ。…っ、うわ」
ふわりと白木蓮の香りを含んだ風がスザクの髪をかき混ぜるように吹き上げる。その風を追って見上げた空には、一片の白い花びらが舞っていた。



「寒っ!!」
がらがらと戸を閉めて家の中に駆け込む。スザクは寒い寒いと言いながら、早足で居間の炬燵に飛び込んだ。じんわりと温められて淡く痺れる指先に思わず顔が緩む。灯りとテレビを点け、傍らの電気ポットを傾けてインスタントのコーヒーを飲んでいるうちに、やっと寒さで強張っていた体から力が抜けていくのが分かった。
「まだ秋でこれかぁ…。冬がきたらどうなるのかな」
春に入学した大学にも初めての土地にも慣れ出した頃、短い夏が過ぎ秋がやってきた。アルバイト先の店主からすぐに寒くなるからと聞いてはいたものの、予想以上の冷えにスザクは先週末慌てて炬燵や毛布を引っ張り出したばかりだ。
レポート用の本を読み、夕食を食べ、寒さに耐えながら風呂にも入り、体が冷えないうちに早めに就寝する生活を送っていたそんなある日の深夜、スザクは物音に目を覚ました。
始めは気のせいか隣家の物音あたりだろうと高を括っていたスザクだったが、自室の真下である今からガタンと何かが倒れる音を聞き、のろのろと自分の体温で温まった布団から抜け出した。
深夜の時間帯、廊下の空気は完全に冬のものだ。僅かな隙間から寝巻きの中へ入り込んでくる冷気に粟立つ腕をさすりながら階下に下りると、閉めていたはずの居間の襖がほんの少し開いているのが見える。
こんな夜中に自宅に訪れる知り合いはいない。泥棒かもしれないと念のため腰を落として近づいたスザクが目にしたのは、居間の中から庭の白木蓮を眺める、着物を着た人間の後姿だった。
襟足の長い黒髪、裾に牡丹が淡い濃淡で刺繍された着物、ちらちらと見える肌は暗闇に浮かび上がるほど白い。
ただじっと木を見つめるその姿に、警戒心はまったく湧かなかった。スザクは少なくとも危険な相手ではなさそうだと判断して、一体どうしたものかと襖を隔てて首を傾ける。
声をかけるのも憚られ、かといってそのまま放置することもできないとスザクが困っていると、その人物は不意に頬を緩めて微笑んだ。小さく「よかったな」と呟く声を聞いて、どうやら男性らしいと分かったにも係わらず、スザクは自分の頬がかっと熱くなるのを感じた。
見たこともないほど美しく容姿の整った謎の侵入者に対し、スザクは強い興味を覚えた。寒さも忘れ、笑顔に魅入る。
もっと近くで見たい、と思わず襖に手をかけたその瞬間、目の前の人物が気配に気付いてスザクを振り返った。
逃げなくていいとスザクが止める間もなく、反対側の障子の向こうへと転がるように逃げていく。
慌てて追った先の廊下には、もう誰の気配もなかった。
「びっくりさせちゃったのかな…」
頭をかきながら、仕方なく居間に戻る。照明を点けると、テーブルの横に置いてあるポッドの位置が変わっていた。つまずきでもしたのかもしれない。さっきの物音はこれかと思いつつ庭を見ると、月に照らされて白木蓮の木が神々しさすら漂わせて立っている。新しい家をスザクが気に入っている理由の一つがその木の存在だった。
灯りを消し、自室に戻る。見ず知らずの、下手をすれば人かどうかも分からない黒髪の青年を思い浮かべ、明日からあのポッドは邪魔にならないよう壁際に寄せておこうと考えながらスザクは目を閉じた。


スザクが次に彼を見かけたのは、それから一ヶ月が経った頃だった。
あまりの冷え込みにスザクがヒーターを買い足そうかと思っていた矢先、ゼミの飲み会で深夜に帰宅したスザクは玄関をくぐるなり不意に妙な胸騒ぎを覚えた。
嫌な類のものではない。もしかしてと思いながらそっと居間へ近づくと、案の定そこにはあの黒髪の青年があの日と同じように白木蓮を前に佇んでいた。
満月と、それに照らされた庭の雪のおかげで真夜中にも係わらず室内は随分と明るい。相変わらず彼は着物一枚を羽織っただけで、防寒具らしいものは身につけていなかった。見てる方が寒いかもと苦笑をこぼしながら、スザクは相手を驚かせないようにと心がけながら青年の背中に声をかけた。
「こんばんは」
ゆったりと声を抑えて、できるだけ優しく穏やかに聞こえるように。スザクは絶対に青年を怖がらせることのないように細心の注意を払いながら、そっと敷居を越えて居間に足を踏み入れた。
びくりと大袈裟なほど肩を震わせて黒髪の青年は一目散に逃げ出す。スザクも負けじと慌てて身を乗り出した。触れたら余計に怖がらせてしまうかもしれないと、咄嗟に伸ばした手を引っ込める。
「待って!待って、何もしないよ!君と話がしたいんだ!」
青年は障子の陰に隠れたが、先日のように姿を消してしまうことはなかった。青年の影が障子の向こうで戸惑うように揺れている。
「君でしょう?この前あの白木蓮を見てたのは」
スザクの問いかけに、やや間を置いてこくりと頷くのが分かった。やった、と湧き上がる喜びにスザクは思わず拳を握る。
「僕もあの白木蓮が大好きなんだ。春にここへ来たばっかりのとき、満開で、言い表せないくらい綺麗で、なんて言うか…びっくりした。それくらい綺麗だった」
捲くし立てるように言い切った後、スザクの息は心なしか切れているほどだった。何をこんなに必死になっているんだろうと思わないでもない。けれど、スザクは必死に言葉を探した。少しでも青年を引き止められる言葉が欲しかった。
「えと、だから、その、」
それでも途切れそうになるのを何とか繋げようとスザクが視線を彷徨わせていると、不意に障子に写った影が動いた。また消えてしまうのかと慌ててスザクが腰を浮かせると、その影はゆっくりとこちら側に近づき、青年はそろそろと顔を覗かせた。
黒髪が揺れ、白い肌に濃く影を落とす。月光を背にしているせいか表情はよく見えなかったが、スザクの位置からも光を湛えて不思議な色に揺れる紫紺の瞳の色が分かった。
「あの、君も!君も、あの白木蓮好き、なの?」
突然結ばれた視線に、うまく口が動かない。じっと見つめ返し続けるには手の微妙な震えが気になったが、逸らすよりはよっぽどいいとスザクは青年の瞳を見つめた。
まだどこか警戒の色が拭いきれない目で、それでもスザクの言葉を無下にもできないと思ったのか、青年はしばらく逡巡する様子を見せた後、顎を引いて頷いた。青年に拒絶されなかったことに背を押される気持ちで、スザクは一歩進み出る。
「ねぇ、良かったら、一緒に白木蓮見ようよ」
青年は、今度は間を置かずに頷いた。


続く
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